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        護り屋異聞記 6.

 行燈の薄明かりの中、お雪は階段を音を忍ばすようにして上がって来た。赤い長襦袢が艶っぽい。

 辺見はお雪の気配を感じると夜着の襟元を持ち上げた。薄明かりに赤く映える襦袢の色。下半身がぐっと疼いた。
(夜着よぎ=江戸時代の掛布団=大き目の掻い巻き)

 ひと月ぶりである。辺見はすぐにお雪の中に入りたかったが乳房をまさぐった。お雪は身体を寄せて行った。

 辺見はそのまま上に重なりながら、お雪の足を広げた。お雪は、辺見の温かい足の絡みに身体がじゅんと溢れた。

 辺見が片手をそこに伸ばすと、腰巻はつけてなかった。直に手を伸ばすと、もうしとどに濡れていた。

 腰を少しひねるようにして合わせた。と思った時、ぬるりと入ってしまった。その心地良さに奥まで押し入れた。

 お雪の背筋全体に、ぞわっと快感が広がった。続いて股間に激しい抜き差しが始まった。その刺激は快感過ぎた。

 自分からその動きに合わせ押し付けて行った。昇りつめて行こうとしたとき、それは出て行った。

 お雪の腹の上に辺見は抜いた。温かい液体が腹の上飛び、じわっと広がった。一刀流はここにも関係するのか。

 お雪は取り残されたような気分になったが、女はそれが当たり前であると思っている。

 置いてきぼりにならないように早く到達するように、自分で気を入れるしかなかった。もう一度して欲しい。

 思えば通ず。お雪の体の中へ、再び激しく抜き差しされている。嬉しくて心地良くてきゅっとそこをすぼめた。

 合わせるように辺見がさらに激しく動いた。いけない!置いて行かれる。気持ちを集中した。瞬間気が遠のいた。

「おい、大丈夫か?」

 辺見が心配そうに肩を揺すっている。薄目を開けて、

「大丈夫です。ごめんなさい」

「激しすぎたかな。久しぶりだからね。ごめんね。夢中になってしまった」

「いいえ、私、幸せです。こんなに愛されて」

「ではもっと愛してやる。年が明けたら中に出すぞ。もう一人男の子が欲しい」

「はい!」

 お雪は嬉しそうに返事をした。そしてすぐに、

「女の子だったらどうしますか?」

「その時はもう一年頑張ろう」

「はい」

 お雪はさらに嬉しそうに、恥ずかしそうに返事をした。武家の嫁は、男の子二人は生まなくてはならなかった。
続きは明日18日朝10時に掲載します
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